リフォーム工事をお請けしますと良くピアノの処分や移動のご相談をいただきます。
ピアノはご家族にとって格別の思い出のあるものですが重量があり苦労も多々あります。
都内にお住まいのWさんはとても古い木造住宅にお住まいですが、リフォームを繰り返しながら愛着のある家にお住まいです。以前取り付けた2階にあるシステムキッチン(その頃はナショナルブランドでした)の換気扇とガスコンロ、ガスレンジが経年で古くなり取り替えの工事を致しました。この時に同じ2階にある床がふわふわ(下地ベニヤの劣化)していましたので大工さんに補強をしてもらいました。その時にそばにあるピアノも床の劣化と耐震も考慮し処分しようということになりました。このピアノは玄関が2階にあった時に搬入されていました。現在は玄関が1階に移動して階段も廻り階段で狭く、また2階の窓はアルミ制のバルコニーを後付けしたため(バルコニー床がピアノの重量に耐えられない)搬出には不向きな条件が重なり解体しなければ外に出せないとの結論になりました。ピアノは厚い木の箱に囲われ、重たい鋳物の金属が配置され、太いピアノ線が張り巡らせてあります。ビスやコーチなので止めてある部材は外して解体しましたが硬く締まっている部分はハンマーで壊すしかありませんでした。ピアノ線は両端が強く固定してありペンチで切断しました。半日程度で解体出来ると考えていましたが甘く2日弱でようやく搬出しました。
埼玉県のZ様宅リフォームでは、洋室のリフォームが終わりリビングの工事を始めるためにリビングから洋室にピアノを移動することになりました。職人さんんが5,6人集合する日がありピアノの移動を開始しましたが、廊下から洋室に入るところが移動できません。何度やっても洋室に入れられないため、運送屋さんにピアノの移動のプロを頼みました。我々が6人掛かって出来なかったことが2人で何の造作もなく瞬時に洋室に運びこんでしまいました。
リフォーム時のピアノの苦労話ですが、先日、ご訪問したH様は電子ピアノをリフォームしたときに処分(これは軽い)し、新しいピアノを購入されていました。ご家族で弾かれるそうで楽しい家族音楽会が開かれたのでしょう。